席替えをしたら隣が、女嫌いな一ノ瀬くんになりました
「ちょっと橘!私言ったわよね?若菜達の邪魔したらダメだって。邪魔したら強制的に帰らすって。何度も言ったのに何で邪魔するの?」
私がそう言うと橘は何かに気づいた様子で横を向き、そして、
「あ、若菜ちゃん」
と言った。
え?
橘は何言ってるの?
若菜達はお土産をみているはず...。
私はそんなことを思いながら橘の視線の先をみた。
するとそこには笑顔で私に手を振る若菜と、不機嫌そうな一ノ瀬くんがいた。