TWO YEARS
残酷なほどに、時間は刻々と流れ今日は6月14日、別れの前日だ。あたしのほうで、何かと準備することが多く、1週間も会えていなかった。
「美月?今日は会える?」
このまま会わないで発った方が、お互いのためなのかもしれない。そんな風に考えて、答えを探しあぐねていると
「来なくても、待ってる。あの公園でずっと待ってるから」
「悠也・・・?あたし・・・」
ツー、ツ、ツー・・・。
「あたし、行けない、よ、悠也」
21時になり、22時になり・・・。まさか、待ってないよね?
「お母さん、あたし、ちょっと、出てくる」
「ちょっと、どこへいくの!!美月!!」
母の声をバッググラウンドに聞きながら、家を飛び出した。あの頃・・・高校時代、いつも寄り道しては語り合った公園へ。
青く塗られたベンチに、悠也の後ろ姿。足音に気づいたのか、振り向いて立ち上がる悠也。
「やっと来てくれたんだ。・・・美月」
ぎゅっと力いっぱい抱きしめられた。
「ごめん、悠也。ごめん・・・」
「あやまらなくていいよ。最後に美月に会えて、ホントよかった」
「悠也ぁ・・・」
美月の涙がとめどなく流れる。
「美月?今日は会える?」
このまま会わないで発った方が、お互いのためなのかもしれない。そんな風に考えて、答えを探しあぐねていると
「来なくても、待ってる。あの公園でずっと待ってるから」
「悠也・・・?あたし・・・」
ツー、ツ、ツー・・・。
「あたし、行けない、よ、悠也」
21時になり、22時になり・・・。まさか、待ってないよね?
「お母さん、あたし、ちょっと、出てくる」
「ちょっと、どこへいくの!!美月!!」
母の声をバッググラウンドに聞きながら、家を飛び出した。あの頃・・・高校時代、いつも寄り道しては語り合った公園へ。
青く塗られたベンチに、悠也の後ろ姿。足音に気づいたのか、振り向いて立ち上がる悠也。
「やっと来てくれたんだ。・・・美月」
ぎゅっと力いっぱい抱きしめられた。
「ごめん、悠也。ごめん・・・」
「あやまらなくていいよ。最後に美月に会えて、ホントよかった」
「悠也ぁ・・・」
美月の涙がとめどなく流れる。