雨の日が大好きな君
真っ赤だな…
僕は横たわったまま目をさました。いつのまにか夜が明けて朝になっていた。
ここ数年誰も使っていない廃屋だったから、朝になってももちろんだれもこない。
いや、来なくてよかったというべきだろうか…僕が起き上がり、横を見ると……











小雪が、浴衣だけでなく、体の至るところまで紅く染まっていた。
当然動いていない。息もしていない。











「小雪…?こゆ…き…」












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