雨の日が大好きな君
君は…
硬く冷たくなった小雪を、抱えたまま、僕は家まで持って帰った。

周りからの冷たい視線が僕に集まっている。
だけどそんなのも気にならないほど小雪の体は冷たい。「なにみてんだよ…別に関係ないだろ…」



そう。誰が何を言おうと、何を思っていようと関係ないんだ。これは僕と小雪だけの物語なんだ。初めてあったのは鉄橋の上で自殺しかけてた六月の激しい雨の日…あの日から僕たちの物語は始まってたんだ…だれにも邪魔させない…だれにも…
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