雨の日が大好きな君
駅に着くと、駅員がはなしかけてきた。

「君!なにしてるんだ!」
(なにしてるんだって…見たら分かるだろう…)
そう心の中でつぶやくので精一杯で、口にはださなかった。

「おい!君!」

「…女を…れて……てるん…す。」
「え!?」

「彼女を…連れて…帰ってるんです。」

「何だって!?彼女!?彼女なんてどこにいるんだ!?」

「見えないのかよ!?ここにいるだろ!!」

駅員のむなぐらをつかんで、ホームの柱にぶつけた。
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