雨の日が大好きな君
「よくみろ、どこにも女などいないだろう。」
ビンタは、この前小雪から受けたのと、どことなくにていた。

正気に戻った僕が見たものは、真っ赤にそまった僕の手だった。
体も紅い。

「は…はは…ははは!僕だったんだ…僕が殺したんだ!侑も…小雪も…!!」

いつもの僕はその場で泣き崩れた。



そこからは、どの道を通って刑務所に行ったかは覚えていない。ただ、自分に対する失望感だけをかみしめていた。
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