雨の日が大好きな君
もう一人の僕
後々の捜索でわかった事だが、侑の死体は自分の家の物置に、小雪の死体は廃屋の屋上の貯水タンクの中にあったらしい。小雪のは、夏に肝試しをやりに来ていた数組のカップルが見つけたという話だ。小雪はお化けになって、僕を脅かしたみたいにその子たちのことも脅かしたのかな。
そうおもっても、涙もでないし、感じる事は何もなかった。
刑務所の中では、もう一人の僕がでてこないか、いつも不安だった。
そうおもっても、涙もでないし、感じる事は何もなかった。
刑務所の中では、もう一人の僕がでてこないか、いつも不安だった。