雨の日が大好きな君
たのしい雨の日
「う~ん、まずは…服買おう!」
「ちょっとまって!もしかしてずぶ濡れのまま店にはいるのか?」それは少し恥ずかしいから、確認する意図で聞いた。が、「もちろん!なに?裸で入れって言うの?」やっぱり…。「いや、そういうわけじゃないけど…。」
「な~に心配してんのよ!あのまま二人で死体になって、電車をまってる人たちにみられるよりましでしょ!。」間髪を入れずに言い返した。「小雪こそ、いままで死のうと思ってた人のテンションじゃないよ。」小雪は頬をふくらませた。「も~!気にするな!しつこい男はモテないぞ!」
「はいはい…。」僕は大きくため息をついた。
「ハマ君、何かな?いまのため息は?」
ハマ君て…俺の事か?「はい、なんでもないです。お嬢様。」
「お嬢様じゃない!小雪様だ!」
「ちっ、調子乗りやがって~!」
小雪の髪をぐしゃぐしゃにした。
「も~!ごめんなさい~!」
「わかればよろしい!」
お互いに自然と短い笑い声がでた。

< 4 / 26 >

この作品をシェア

pagetop