平然と嘘
誕 生
それでも、食い下がる純也さんに
お義母さんが切れて
「いい加減にしなさい!
どれだけ母体に負担が
かかっているのかわからないの?
自分のやったことを
悔い改めながら
一人でいろ!!」
と、家から追い出した。
翌日、純也さんが
会社に出社している時間に
自分の着替えを取りに行き
お義母さんの家に戻った。
夕紀さんは、仕事を辞めさせ
引っ越しをさせました。
と、夕紀さんの御両親から
連絡があった。
純也さんは、昨夜お義母さんから
携帯を取り上げられ
その場で壊された。
「会社の連絡先が入っている」
とか騒いでいたが
「そんなもの、澪ちゃんを傷つけた
償いにもならない。」
と、一喝された。
お義母さんは、二人が連絡を
取れないようにと
したのだろうが、
連絡をとろうと思えば
どんな手でも使えば
取れると思うが・・・・・
そこには・・・
お義母さんも純也さんを
信じたい気持ちが
あるのだろうと思ったから
黙っていた。
私は、この騒ぎがあったからか
予定日より早く出産をした。
純也さんには、知らされる事なく
お義母さんの勤める
私の前の職場で出産をした。
赤ちゃんは、2800gの
可愛い男の子で
大和(やまと)と、
名付けた。
一応、純也さんと
男の子と女の子の名前を決めていた
その中から大和とした。
少し早い出産だったが
大和には、問題なく
一週間後に
大和と二人で退院して
お義母さんの家に戻った。
その夜に、お義母さんが
純也さんに連絡をした。
焦りながら、駆けつけた
純也さんは、ヨレヨレで
一緒にいた頃の純也さんには
程遠い人となっていて
お義母さんに呆れられていた。
「どうして!!
知らせてくれなかったの?」と。
ヨレヨレで、泣く純也さんに
お義母さんが、
「もう、汚ない!!近寄らないで。」
と、言うから
可笑しくて、笑ってしまった。
そんな純也さんは、
我が子を見つめて
涙を流してながら
土下座をして謝ってくれた。
そんな彼を見て
産後落ち着いてから
純也さんの元に帰った。
お義母さんは、
「いつまでもいていいのよ。」
と、言ってくれたが。
純也さんが、頭を下げながら
お義母さんにお願いしていた。