平然と嘘
正直・・・・・
純也さんを信じた訳でも
許した訳でも・・・なかったが・・・
大和を見つめて涙した目を
もう一度だけ・・・・と思った。
お義母さんの家から
純也さんの元に帰る前日に
お義母さんに大和を見てもらって
マンションの片付けに帰った。
純也さんは、
掃除や洗濯、料理も
出来ない人だから
家の中は、めちゃくちゃだった
ふた月位、いなかっただけなのに・・・・
大和の迎える準備をしてから
お義母さんの元へと戻った。
マンションの部屋の報告をすると
お義母さんは、我が子ながら
情けないと呆れていたが・・・・・
お義母さんに
自分の今の気持ちを正直に話した。
「純也さんのお義母さんなのに
図々しく、そばにいてすみませんでした。
ですが、私の為に純也さんを
叱ってくれたこと
本当に嬉しかった。
もう一度だけ、頑張ってみます。」
と、言うと
お義母さんは、泣きながら
純也さんのやったことを謝り・・・・
「私は、あなたの母親でもあるの。
いつでも、なんでも頼ってきなさい。
そして、また、あの子が
何かしでかした時は、
切り捨てて、莫大な
慰謝料や養育費を取りなさい。」
と、言うから
二人で笑ってしまった。