平然と嘘
過 ち
俺は、荷物を持ち
マンションを出た。
何をどう考えていいのか
わからなかった。
夕紀と再会して
ずるずるとまた、体の関係になり
仕事も順調
家庭には、綺麗な妻がいて
住まいはいつも綺麗で住み心地がよく
その上、愛人?の夕紀がいて
と、この8年間
忙しい自分に酔っていた。
今日は会社の近くの
ホテルに入り
泊まる事にした。
夕紀に連絡をしないと
いけないが、電話をするきに
ならなかった。
だが、少し落ち着いてくると
いつから、澪は知っていて
片山さん?お袋に相談したんだろうか?
まずは、夫婦で話すものじゃないのか?
と。
自分の事を棚にあげて思ったり、
あの片山さんから
言われた内容にも
納得できない所があり
翌日、会社を休んで
他の弁護士の事務所に行き
相談をしてみた。
その弁護士から
会社や相手の職場に
連絡されないだけでも
良いと思ったほうが身のためだと
言われた。
知らされれば職も失いかねる
そしたら、その相手とも
幸せになんかなれませんよ
と、半ば呆れたような
蔑まれたように言われてしまった。
ムッとしたが、従うしかないんだと
わかった。
それから夕紀に連絡すると
夕紀は、嬉しそうに
電話口で話をした。
俺は、
「夕方、五時に片山法律事務所に
来てくれ。」
と、伝えた。
夕紀は、なぜ?とか
何かあったの?とか
騒いでいたが、
俺は、そのまま電話を切った。