平然と嘘
罪悪感なし
高畑 夕紀・・・・・
大学の時・・・
体調を崩した私を
近くに住んでいたサークルの先輩が
心配して尋ねて来てくれた。
その先輩には、彼女がいて
二人とも私をとても可愛がって
くれていただけなのに
純也は、まったく聞いてくれなくて
別れを一方的に告げられた。
その後、私は就職し
就職先の先輩と結婚した。
だが、私は家庭向きでは
ないみたいで
部屋を片付けろよ、とか
できあいものばかりじゃなくて
ちゃんと料理しろよ、とか
毎日、毎日、喧嘩ばかりだった。
そんな夫は、
離婚届を置いて出ていった。
頭にきた私は、離婚届を提出して
会社を辞めて実家に帰った。
その時に純也と再会した。
純也は、結婚していたが
「たまには、飲まない?」
と、誘うと、
「いいよ。」
と、なり
飲んで、また、
身体の関係に発展した。
それからは、隠れて付き合う
スリルなのか
本当に愛してるいるからなのか
私達は、燃えあがって行った。
その時に、純也のお母さんに
二人は呼ばれた。
純也の奥さんも
私の両親も呼ばれて
私も純也も私の父から殴られた。
純也は、純也のお母さんからも
叩かれていて
顔や目が腫れていた。
私は、仕事も辞めさせられ
県外にだされた。
父親が、かなり怒っていて
会社に勝手に退職を連絡され
母方の実家の近くに
行かされた。
しばらくは監視付き。
屈辱的だったが
住むとこもなかったから
我慢した。
4、5年過ぎると
落ち着いてきて
「しっかり生きなさい。」
と、叔母に言われた。
私は仕事を見つけて
住まいも決めて
やり直しをはじめた。
あれから14年・・・・
出張に来ていた純也と再再会をした。
前回私を切り捨てた純也に
嫌味を言ったが
やはり、純也といると
落ち着くし、身体の相性も良いから
私達は、前回の教訓を行かして
慎重に逢瀬を続けて八年
・・・・・幸せだった。