平然と嘘
8️⃣

あれから


私の話を聞いて
お義母さんも大和も
黙っていた。

すると・・・・

利奈ちゃんが
「おばあちゃん、大和
会いましょう。
嫌なら、話さなくてもいい
でも、今、合っていた方が
良いですよ。
今、合わなかったら
きっと、後悔します。」
と、言った。

私は、
「お義母さん。
私の側にいてくれて
ありがとう。
本当に、嬉しかった。
お義母さんが居てくれたから
大和が居てくれたから
私は、あの時を
乗り越えられたの。
二人には、感謝しても
しきれないの。
自分達の事より
私を優先してくれて
側にいてくれた。
私は、もう大丈夫。
だから、今度は
二人の優しさを
純也さんに与えて欲しい。
きっと、ずっと
つらかったと思うから
寂しかったと思うから」
と、伝えた。

お義母さんは、涙を流しながら
「本当に、親不孝な子だわ。
私より、先にいこうとするなんて。」と。

大和は、頭を下げたまま
考えていた。
利奈ちゃんが、そっと
大和の手を取ると
「母さんを苦しめた事を
許す事はできない。
ばあちゃんに辛い思いを
させたことも許せない。
だけど、それは、あの人が
生きてるから、元気でいると
思っているから言える事なんだ。
弱っている、あの人に
憎しみだけを向けることは
できないよね。
会うよ。
話せるか、わからないけど。」
と、言ってくれた。

お義母さんと大和と利奈ちゃんは、
日曜日にホスピスに来る事に
なった。
明日は、土曜日だ。
純也さんが、少しでも
体調が良いといいけど・・・・・
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