いつか誰かに恋をする………。
「和花、聞いて。
プリクラは、俺が一緒に何枚だって撮ってやる。
だから…………。
知らない奴について行かないでくれ!
もしもプリクラじゃなくて、暗い所に連れ込まれていたら………
考えただけでゾッとする。
本当に…………大変な事になるんだぞ。
お願いだから………
ついて行かないって約束して!」

さすがに今回は、少し強めに注意する。



春からは、高校生。

電車に乗って通うことになる。

自覚してもらわないと………

俺は、和花の希望を叶えることが出来なくなる。

なのに………

「祥兄ちゃんは、お義父さんから事件の話しを聞きすぎだよ~
刑事のお義父さんから、リアルな話しを聞くから心配ばかりするんだと思うよ。
現実は………
そんなに小説のような事件なんて起こらないんだから!
和花の周りだって
祥兄ちゃんの周りだって起きてないでしょう?
大丈夫!
それより帰りにケーキ食べて帰ろうね!」 と……………。

こりゃ、今日はクマさんと二人で話し合いが必要だな。

高校生活をどうするか………………。

はぁ~っ。

ウチのお姫様には

『可愛い』って事を、もっと自覚して欲しいもんだな。
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