いつか誰かに恋をする………。
「お前、本当に彼女いないんだな?」

会って直ぐの呆れ顔。

「うるせい!
和花が受験を終えるまでは、付き合わないって決めてたんだよ!
可愛い和花が頑張ってる時に
俺一人、遊べる訳ないだろう。」

俺の答えに苦笑いして………

「お前の、和花ちゃんに対する愛情って………
異常だよな?
一層、和花ちゃんを彼女にしたら?」と…………。

よりにもよって『和花を彼女!?』

アホか!!!

俺が天使を汚すなんて!!!!!

呆れた発想の誠の言葉に。

頭に、容赦なく拳をめり込ませた。

「痛ってぇ~!!」

涙目の誠に

「当たり前だぁ!!
和花と俺。
いくつ離れてると思ってるんだ!」と怒鳴り付けると。

「15だろう?
俺の今の彼女との差が……………
12だから…………。
そんなに驚く程じゃないぞ?
それに…………
アホな若者に、手を出されるくらいなら………
お前が大切に扱った方が良くないか?」と…………。

誠の言い分は……………

馬鹿馬鹿しい。

有り得ない事だ!

そんな事…………

一花姉にも

母さんにも………

クマさんにだって…………

申し訳ない事だ。

俺を家族として受け入れ………

大切に育ててもらったのに……………。

和花を………

俺が汚すなんて。

有り得ない。

第一、和花に俺は…………

相応しくない。
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