いつか誰かに恋をする………。
「やぁ~
…………こんに………ちは……………。
偶然!だねぇ???」

誠が取り繕うも…………

明らかに誤魔化しているようにしか見えない。

どうしよう~

怒ってるよなぁ~

ヒヤヒヤしながら、和花の顔色を伺っていると。

「今日は、お買い物ですか?」と

和花と同じクラスで、クラス委員長をしている藤堂夏生が話しかけてくれた。

こんな状況なのに、和花の事が気になる俺は………。

友人の一人が彼女な事に、安心している。

「そうなんだよ!
暇で、買い物に誘ったんだけど。
男二人だと直ぐに終わっちゃって
ボーリングでもして、夕ごはん食べて帰ろうってことになって
ここに来たんだ。」

説明しまくりだけど………

兎に角、和花に『尾行してない!』って信じて欲しくて

必死に伝えた。

「……………そうなんですね。」

やっと笑った和花を見て、ホッとする大人二人。

「そういう事なんで………
先生達は、そろそろ行くね!」

「あまり、遅くならないように帰るんだよ。」

俺達が、いそいそ腰を浮かせると………。

「でしたら、一緒にカラオケしませんか?」と

藤堂が再び話しかけて来た。
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