いつか誰かに恋をする………。
今日も、廊下ですれ違うもガン無視され………

…………………………キレた!!





「ちょっと来い!!」

藤堂が一緒にいない事もあり。

和花の腕を乱暴に掴み、ズルズルと引っ張って空き教室に連れて行った。

ガラッ。

バンッ!!

乱暴にドアを開け………

反動で窓ガラスが震える勢いで閉めた。

普段…………処か、今まで一度も見せた事のない

俺の本気の苛立ちに……………

目をパチクリさせて、こちらを見てる和花。

………………さすがに怯えさせたか??

少し冷静になるも……………

それでも、今までした事のない態度に…………

興奮している。

向かい合い、口をつこうとした瞬間。

「…………………………………………………祥兄ちゃん。」

和花が、学校で初めていつもの呼び方で呼んだ…………。

……………………………………………。

それを聞いたとたん

フッと肩の力が抜けた…………………。

何か、文句を言いたかったはずなのに。

頭から全てが抜け落ちて……………

『お兄ちゃん』に戻れたんだ。

「…………………ごめん。
びっくりさせた。
ちょっと虫の居所が悪かったみたいだ…………。」

照れくさくなり

少し身を屈めて、同じ視線でそう伝えると………………。
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