三次元彼氏。
その席についてしまってからはもう正当化するしかなくなって、2人しか使わないのに大人数で使うような席を使ったら迷惑だ、だからこの席でいいんだ、とひたすら頭の中で理由を並べていたら、
「滝本くん? 座らないんですか?」
「へ?」
三上さんは、何にも気にしていない風に自然に座っていた。
「あ、座ります…」
何だ、僕だけ意識してるみたいで恥ずかしい…………。
「それで早速なんですけど」
言いながら、三上さんはリュックからパソコンを取り出す。
課題を手伝うって僕が言い出したんだから、しっかりしなきゃ……!
「終わった〜〜!」
それから約1時間経過後、三上さんの課題が終わった。そこまで量も多くないし内容的にも軽いものだったけど、三上さんが、これはどうして、何でこうなるのといろいろ訊いてきたので、それに1つ1つ丁寧に答えていたら時間なんてあっという間に過ぎた。
「お疲れ様です」
「滝本くんありがとうございます、すごく助かりました!」
「いいえ、力になれたならよかった」