三次元彼氏。
図書館の時計を見ると、時刻は13時を少し過ぎた頃。そういえばお昼食べてなかったな、少しおなか空いたかも………家に帰って作って食べるでもいいけど、面倒だからコンビニで何か買って帰るか……………
「あの、この後用事とかありますか?」
「え?」
そんなことを考えていたら、既に片付け終わっていた三上さんが僕を見ていた。
「いや、特には…」
「じゃあ、学食行きましょう、お昼まだ食べてないですよね? 今日のお礼に、何か奢ります」
「え」
そう言った彼女は嬉しそうに立ち上がった。
「え、いや、いいですよ奢るなんて、大したことしてないし」
「え…」
しゅんとする三上さん。え、何か悪いこと言った………!?
「……あ、あの、奢ってもらうのは申しわけないので、一緒に学食行きませんか?」
そう言い換えると、三上さんの表情は少し明るくなった。
「いいですよ、行きましょう、おなか空きました」
おなかを空かせた僕と三上さんは、並んで学食へ向かった。