……秘密があります
「だって、俺はこの先ずっとお前を見ているつもりだから。
 毎日見てたら老けたかどうかってわからないだろ」

 確かに。
 日々少しずつ変わっていくので、身近に居る人の変化はよくわからない。

 羽未を見つめたあとで、帯刀はアルバムを閉じながら言う。

「これで少し上杉に追いつけたかな」

 羽未の過去の写真を見たからのようだ。

「だが、上杉はまだお前のびっくりなことを知ってそうだ」

 いや、どんなことですか、と思いながら羽未は笑って、
「……じゃあ、日記でもお見せしましょうか」
と言う。

「見せられるのか? 日記」
と帯刀は驚いていたが。

「いやあ~、それがほんとにくだらない事しか書いてないんで」
と羽未は苦笑いしながら、漫画の付録だった薄い日記帳を出してくる。
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