……秘密があります
「あれからいろいろ考えたんだが」
と士郎は腕組みして、深く悩んでいるような顔で言ってくる。

 あれからって、いつからですかと思う羽未に士郎は訊いてきた。

「他にブログがあるのなら教えてくれ」

 裏ブログとかと士郎は言う。

「は?」

「やはり、あのとき、お前のしょうもない秘密を帯刀の方がよく知っていたことが敗因だったと思うんだよな」

 それで心が折れたんだ、と士郎は言った。

 ……そんなことで折れるのなら、やはり私のことなど、そんなに好きではなかったのでは?
と思ってしまう羽未に、士郎は更に言いつのる。

「なあ、お前の更にくだらない話を書いたブログがあるのなら教えてくれ。
 なにかないのか、裏ブログとかっ」

「……なんで私がおのれのしょうもない話をすべて、全世界の人に向けて発信してると思うの、シロさん」



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