君のキスが狂わせるから
深瀬くんは美桜先輩の名刺を私に見せて、ため息をついた。
「仕事の相手としてはセンスがある方だと思いました。だから、連絡先はもらっておきましたけど……それ以上の関係になるつもりはないです」
「ちょ……っと、待って。もう美緒先輩と会ったの?」
「ええ。6時にって言われたので、コピーのコンセプトだけざっくり聞きましたけど、あの人……単純に俺と外で会いたかっただけですよね」
(美桜先輩、かなり強引に迫ったんだ。私と3人でお茶を……って誘ったのは何だったの?)
普段から親しくしている先輩を疑いたくはない。
でも、今回の件は深瀬くんも疑っている通り、美桜先輩が個人的に彼と接点を持ちたいがために仕組んだ罠だろう。
彼の反応をみると、かなりあからさまな迫り方をしたようだ。
「仕事の相手としてはセンスがある方だと思いました。だから、連絡先はもらっておきましたけど……それ以上の関係になるつもりはないです」
「ちょ……っと、待って。もう美緒先輩と会ったの?」
「ええ。6時にって言われたので、コピーのコンセプトだけざっくり聞きましたけど、あの人……単純に俺と外で会いたかっただけですよね」
(美桜先輩、かなり強引に迫ったんだ。私と3人でお茶を……って誘ったのは何だったの?)
普段から親しくしている先輩を疑いたくはない。
でも、今回の件は深瀬くんも疑っている通り、美桜先輩が個人的に彼と接点を持ちたいがために仕組んだ罠だろう。
彼の反応をみると、かなりあからさまな迫り方をしたようだ。