私立秀麗華美学園
OG2人は一番きゃあきゃあ言いながらアクセサリーを選んでいた。
OGなだけあってまあ、それなりの家柄ではあるはずなので、むやみに興味を示すでもなく、自分の好みのものだけを選んでいる。
中坊とその彼女は、なんつーかもうフィーバーしていた。
2人の世界に浸っているようなので、実況中継は省略とする。
「なかなかいいキャラメルでしたわ。楽しませていただきました」
水沢はハンカチで口元を隠して朗らかに笑っていた。
俺とゆうかに一礼をして、華麗に去っていく。しかし先ほどの雄叫び等々がなかったことになるわけではない。
A組連中の水沢に対する印象は著しく変わってしまったことだろう。
「楽しい企画じゃった。また会おう!」
「なんか、がばがば水飲んでたらもらっちゃいましたー」
いかにも満足げにアクセサリー入りの袋(使い道が推測できない)を提げた熊之崎と、飲料水のペットボトルを1本抱えた弓浜も、にこやかに去って行った。
「……怒涛の大会だったわね」
「見てる分には、楽しかったな。すごく」
他の挑戦者たちも教室から出て行き、A組の中に安堵だかなんだか様々な感情の詰まった溜息が溢れた。
この回で、シフトは終わりだ。司会者がマイクを置いて、労いの言葉を発する。口ぐちに「お疲れー!」と、言葉が飛び交った。
「やっとね!」
ゆうかがエプロンを外しながら、にやりと笑って見せる。
「だな!」
顔を見合わせにやりと笑い合う俺たちを、真二や馬渕が不思議そうに見ていた。しかしにやけずにはいられない。
いざ参らん、C組へ!
OGなだけあってまあ、それなりの家柄ではあるはずなので、むやみに興味を示すでもなく、自分の好みのものだけを選んでいる。
中坊とその彼女は、なんつーかもうフィーバーしていた。
2人の世界に浸っているようなので、実況中継は省略とする。
「なかなかいいキャラメルでしたわ。楽しませていただきました」
水沢はハンカチで口元を隠して朗らかに笑っていた。
俺とゆうかに一礼をして、華麗に去っていく。しかし先ほどの雄叫び等々がなかったことになるわけではない。
A組連中の水沢に対する印象は著しく変わってしまったことだろう。
「楽しい企画じゃった。また会おう!」
「なんか、がばがば水飲んでたらもらっちゃいましたー」
いかにも満足げにアクセサリー入りの袋(使い道が推測できない)を提げた熊之崎と、飲料水のペットボトルを1本抱えた弓浜も、にこやかに去って行った。
「……怒涛の大会だったわね」
「見てる分には、楽しかったな。すごく」
他の挑戦者たちも教室から出て行き、A組の中に安堵だかなんだか様々な感情の詰まった溜息が溢れた。
この回で、シフトは終わりだ。司会者がマイクを置いて、労いの言葉を発する。口ぐちに「お疲れー!」と、言葉が飛び交った。
「やっとね!」
ゆうかがエプロンを外しながら、にやりと笑って見せる。
「だな!」
顔を見合わせにやりと笑い合う俺たちを、真二や馬渕が不思議そうに見ていた。しかしにやけずにはいられない。
いざ参らん、C組へ!