俺のボディガードは陰陽師。
俺が声を発すると、二人が会話をピタッとやめて一斉にこっちを見る。
無言で見つめられ、間が空いた。
「…伶士くん、どうしたの?」
逆に問い掛けられるも、「あ、あ、あのその…」と、言葉が上手く出てこない。
息をのんで、落ち着けてから再び口を開いた。
「俺、ここにいていいんですか…?」
俺の突然の発言に、またしても静まり返ってしまった。
二人とも、こっちを見て黙って様子を伺っているのがわかる。
「それ、どういう意味かな」
菩提さんは優しく問い掛けてくれるが、それも心苦しい。
「俺のせいで…俺が狙われているせいで、何の関係もないクラスメイトを巻き込んで傷付けてしまったんですよ…?」
でも、自分への不信感は輪をかけて止まらなくなる。
「それに、まだ終わらないのだとしたら、またこういうことが起こり得るんですよね?…なのに、俺、学校に来ていていいんですか?」
「伶士くん」
「親父の言うように学校に行かないで家にいればよかったんですか?!」