俺のボディガードは陰陽師。
《学校には行かせない!》
《何を言っておる。そんなものより、おまえの身が命が一番大事だぞ?》
過保護過ぎる親父の意見に反発するようなカタチではあったけど。
でも、その結果がこれ。
結局、親父の言うことの方が正しくて。
俺は一人じゃ何も出来ないんだ…。
「…伶士くん」
菩提さんがガタッと席を立つ。
こっちに体を向けて。
「…危険な目に合わせてすみませんでした」
そして、俺に向かってそのまま頭を下げた。
「…え?…えっ?!」
予想外の行動を取られて、戸惑ってしまう。
逆に謝られるだなんて!
「…先程のような奇襲を大方予想つけていたにも関わらず対応が遅れてしまい、結果、あなたを危険な目に晒すような事になってしまって申し訳ありません…この責任はすべて、うちのフザけたガサツな不甲斐ない術士にあります」
後ろで、鈴代なずなが「…はあぁっ?!」と、不服そうな声を上げている。
「フザけ…ガサツ…不甲斐ないぃっ?!…そこまで言う?!この鬼!」
「元はと言えば、なずなが結界設置に手間取って駆け付けるのが遅れたからだろう。この下手くそ。練習しろ」
「何でー!」