俺のボディガードは陰陽師。
…それが頼もしいと思えるのは、なぜか。
舌をペロッとだして、フザけた態度を見せてくるのにはガクッときたが。
それでも、頼らずにはいられない気にさせるのは、なぜだろう。
「…ああ」
これは、俺のことでもあるからこそ。
だからこそ、今は、この人達に頼るしかない。
自分のことをいろいろ考えるのは、そのあと。
「じゃあ、今後このようなことが無いように、なずな。さっきの件を検証し直して、おまえが現場到着に遅れた時間一秒につき一万円減俸するから」
「…はあぁぁっ?!結果オーライじゃないのかい!」
「結果オーライ?過程が大事だって前から言ってるだろ?だから同じミスを何度も繰り返すし、結界設置の腕も上がらないんだよ」
「いやあぁぁっ!もう減俸やめてー!」
社会人って、大変ですね。
…こうして、俺と陰陽師のボディーガード生活は幕を開けることとなる。
だが…。
『…頼もおぉぉーっ!今日からこの家にお世話になりますぅぅっ!』
だからと言って!
この世の中何でもアリか!