俺のボディガードは陰陽師。
「伶士」
「…あっ、はい」
親父に呼び掛けられて、我に返る。
その傍には、菩提さんと…鈴代なずな。
「今晩から、陰陽師…このなずなに、うちに住み込みでおまえの警護をしてもらうことにした」
は…。
今、なんと…。
住み込みで、警護…。
「…はあぁぁっ?!」
頭の中が整理されると、驚愕の結果になっていることに気付いて、思わず素っ頓狂な声が出てしまった。
鈴代なずなが…うちに住み込み?!
「ま、待って!何でそんな…聞いてねえって!」
「聞いたも何もさっき決まったことだ」
「何でそんな急に!」
「これは緊急事態だということだ。どうせ警護を強化するなら、徹底的にやってもらいたい。そしたら、菩提に提案されてな」
徹底的に…って!
何だこれ。
マジで用心棒らしくなってきたじゃねえか。
…じゃない!
それじゃあ、これから俺は。
学校でも家でも、常に鈴代なずなと一緒?!
何だそれは…!