俺のボディガードは陰陽師。




突然降りかかってきた事態に唖然として固まってしまう。



何がどうなって、こんな展開…!



すると、そんな俺を察したのか、菩提さんが付け加えて説明してくれた。



「伶士くん、だからと言って常になずなと一緒にいなきゃいけないワケじゃないからね?伶士くんがあくまでも普段の生活を送れるように、ある程度の距離は置いて護衛しますから」

「はぁ…」

当たり前だ。

常に一緒だったら、普段どころか生活一変だ。

いろんな弊害が出る…。



すると、菩提さんの話し声が少し低くなる。



「…夜が一番危険なんだ。呪詛や怨念は、陽が沈むとそれは何倍もの効力を増す」

「…夜?ですか?」

「うん。今回の場合、太陽が燦々と出ている日中にも関わらずに相手は奇襲をかけてきた。更に呪力の強まる夜に何を仕掛けてくるかわからない。だから、警護を強化すべきと提言させてもらった」



夜が…危険。



思わず息を飲んでしまった。

昼間のあのバケモノの襲撃を思い出して。



…で、親父も快く承諾したってワケか。

鈴代なずなの住み込みを…。


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