俺のボディガードは陰陽師。



…セレブなんだから、平民の公立ではなく、私学のセレブ高校に通えって?

そうだな。兄貴は金持ちがいっぱい集まる、金持ちしかいない高校に通っていた。

俺だって、中学までは同じところに通っていたし。





だけどそれには、俺の一般的な感覚を持って暮らしていたいというワガママな理由と。

金持ち学校が嫌になったという理由と。

ちょっとしたワガママな目的がある。




…それから、朝の理解し難い超常現象が嘘だったかのように、何事もなく平穏な時間が過ぎる。



やっぱり、世の中平穏が一番。

平凡も一番。

毎日同じ事の繰り返し、上等。

それが一番の平和。



この高校に来てから、それをひしひしと噛み締めては味わっていた。








そして、平穏のまま放課後になる。




「お疲れ様です!」

「お疲れ。一年早いな」



授業が終わると練習着に着替えて、颯太ら部の一年仲間と自分の荷物を持ってグランドに出る。

すれ違う先輩に頭を下げながら。



そして、グランドに到着すると、すでに先輩マネージャーがいて練習準備を始めていて、直ぐ様駆け寄って手伝う。

倉庫からボールカートを出したり、力仕事全般は積極的に手を出す。


< 13 / 504 >

この作品をシェア

pagetop