俺のボディガードは陰陽師。


「おーおーそうだ。なずぽよの友達みっちょは伶士のファンらしいぜー?いつもなずぽよのとこに来ては、伶士はイケメンだのさわやか自然百景だのモデル体型だのまつ毛長いだの歯が白いだの騒いでる」

「………」

みっちょ…ここで出てきたか。



「で、もう一人のあの黒ギャルはむー。川村だから、むー」

むーも出てきたぞ。

黒ギャル?肌が日焼けしたように黒いからか?


「何でそんなに詳しいの?」

「俺ギャル好きだもん。たまに話すんだわ。みっちょに伶士の情報流してる。身長180センチあるとか、伶士の好みの女のタイプは某ハーフモデルとか、あと夏休み前に富岡莉緒とヤッたとか。みっちょ狂ってたぜ。牛丸の肉食い放題でヤケ食いしたって」

「………」



…その情報を横流ししたのは、おまえか!






そんなこともありながらも。

昨日のような惨事は起こらず、本日の学校生活を無事に終えた。



学校で、鈴代なずなとは言葉を交わすこともなく。



けど。

部活を終えて、家に帰ってきたら…。




「おぉぉぉ!素晴らしい!素晴らしいモノがあるよおぉぉぉ!…あ、お帰りなさいませ。お坊っちゃま」

「…だから、それはやめろってんだろが!」



…いる。

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