俺のボディガードは陰陽師。
…ここでは親父が、親友である瞳真くんのお父さんや音宮のおじさんと、よく焼き肉しながら酒を飲んだりしていた。
親父たちの憩いのスペースだな。
「家にいて焼き肉屋さんにいるような気分味わえんの?!この広いお庭見ながら焼き肉出来るの?!すごいすごい!」
「冬は雪景色見ながら、最高よ?」
「おぉぉぉ!おぉぉぉ!」
「なずなさん、焼き肉お好きなの?」
「肉は主食です!ステーキは最大のご馳走!」
「うふふ。そしたら今度、ここで焼き肉しましょうね?なずなさんの好きなステーキ焼きましょう?」
「おおぉぉぉっ!アガるっ!」
やれやれ。
鈴代なずなは、肉食か。
あんな焼き肉テーブルひとつ家にあるだけで、あんなに興奮するとは。
おぉぉぉ!なんて吠えて。
「伶士さま、お食事にしましょう」
「うん、着替えてくる」
そんな二人の滑稽ともいえる様子を横目に、その場を離れた。
それにしても…。
肉、といえば。
《みっちょ狂ってたぜ。牛丸の肉食い放題でヤケ食いしたって》
みっちょが何者かは知らんが。