俺のボディガードは陰陽師。
「っつーか、その女もバカだ。彼氏の反対を押しきってまでも行きたいパーティーってどんなパーティーだよ。どうせ金持ちのけーはくパーティーだろ?ふざけろ」
「で、でも!付き合いは大事じゃない?」
兄貴の声、だんだん慌て始めている。
自分の発言に対して、またしてもバッサリと斬られたのが想定外だったのか?
俺も想定外だよ。
ギャルの鈴代なずなが、そこをバッサリと切り捨てるなんて。
ギャルっていうぐらいだから、兄貴と同じく遊んでいる人種だと思ったのに。
何だか…。
「大事な付き合いってどんな付き合いだよ。ガキのくせに。これだから金持ちの世界はわかんねえ」
…何だか、胸がドクリと大きく波打って。
熱い…。
「そこの付き合いで、これからの人生に何かプラスになることでもあんのか?偉い人と話でも出来んのか?…彼女を行かせたくないパーティーだからな?どーせガキだけが集まるお遊び乱交パーティーだろ?」
「ら、乱交って!…い、いやーでも、束縛はダメじゃない?」
「ダメじゃない」
「…え、えぇっ!」
兄貴が、ビックリしてる…。