俺のボディガードは陰陽師。
…と、いうわけで、現在に至る。
「何言ってんだ?俺が現に彼氏だから!だからこうやって真意のほどを突き止めに来てんだろがよ!」
「………」
急に口調が荒くなった。
俺がすっとぼけた返答をしたから、カチンときたのか。
顔も怪訝そうな表情になっている。ゴリラ顔だけど。
「…で、どうなんだ?」
「は…?」
「ヤッたのか?!ヤッてないのか?!」
そんなあからさまに聞かなくても…。
そこを聞いてどうしたいんだ、このイケメンゴリラ先輩は。
俺の彼女をNTRしやがって!と、俺に因縁をつけたいのか?
因縁つけて恐喝でもしたいのか?
この勢いと口振りだとそうだよな。
金目当て?…金ならあるけど、ずるずるカツアゲされるのめんどくさい。
それとも…事実を確認した上で、富岡さんと話をするのか?
いろんな推測を頭の中で、ズラリと並べる。
おヤリになりました。
が、正解なんだけど。
経過が経過なだけに、はっきりと言いたくないもんだ。
「…さっきから黙ってるけど、何だ?何か言いたいことでもあんのか?」
うっ…。