俺のボディガードは陰陽師。
だけど、こんなことは言いたくないが。
俺だって富岡さんに迫られ嘘つかれ…。
…いや、我慢しなかった俺が悪いのか。
やはり、俺が謝るべきですか。
NTRというカタチになってごめんなさいって。
俺の目の前でモメてる二人を見て、ため息が出る。
だが、もっとため息が出てしまう事態になるのだった。
こいつの登場で。
ますますこじれる。
「…おい。おまえら、何やってんだ」
その声は、いつの間にか俺の隣から聞こえた。
不意に振り向くが。
(…ええぇぇっ!)
その姿を見て、口から心臓が飛び出るかと思うぐらいビックリさせられる。
な、何でおまえが…!
目の前の二人も「ん?」と、揃って反応する。
そして、揃って「おぉっ!」とビックリしていた。
リアクションは双方違うが。
「…は?何だおまえ」
「な、な、なずなあぁっ?!」
えぇ。俺の隣には、何故かいる。
鈴代なずなが…!
インド人もビックリだ。
なぜ…何故、突然登場する!