俺のボディガードは陰陽師。


「だったらよ?おまえも俺と遊ぶか?…なずぽよが俺に付き合ってくれるんだったら、橘のことは許してやってもいいけど?」



なっ…!

関係ない鈴代なずなを巻き込む?!

遊ぶって…この、腐れゴリラ!



鈴代は、みっちょ情報でこの事を知っているが。

改めて突き付けて欲しくないものだ。




しかし、そのお誘いを耳にした鈴代なずなの眉間にグッとシワが寄る。



「…あぁ?ギャルなめんなよ!このクソゴリラ!ギャルは誰でもOKみたいな言い方するな!」

「ご、ゴリラ?!」

「断る!この腐れ外道ゴリラが!」



ゴリラゴリラと、俺でさえ心の中で呟くのみなのに。

本に目の前にしてはっきりと言ってしまった!

おい!



「…おい、この、変に凛々しいゴリラ」

「あ、あぁっ?!ゴリラ…んだと!」

「女をNTRされたからって、伶士に当たるのはやめてもらいたい。彼女が他の男と寝るという結果になったのは、単なるあんたの管理不行き届けだろうが」

「…はぁっ?!」



そして、一歩前に出る。

ジリジリとゴリラ先輩に詰めよっている…!

そのお怒り顔、そのまま。



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