俺のボディガードは陰陽師。

「布団?…ああぁぁ寝ちゃった…」



そしてずーんと落ち込む。

…減俸以外の落ち込みポイント、そこ?



ポカーンとしながら見守っていると、急にこっちを振り向き、目が合ってしまった。

な、何?!



「伶士」

「な、な、何?!」

「おはよ」

「え?!あ、あ…おはよう」



そして、じーっとこっちを見つめてくる。

笑うワケでも、睨むワケでもなく。

ただ見つめられているだけなので、心中ざわざわしてくる。



あっ…まさか!

おっぱい枕について追及される…!



「目、腫れてないね」

「…え?あ、そう?」

「体調どうだ?頭痛やダルさない?」

「あ、大丈夫…」

「そ」



「よいしょ」と足をベッドから降ろすと、立ち上がって「うーん…」と、伸びていた。

その後ろ姿をただ見つめてしまう。

華奢な体と手足。



…不思議だ。

昨日駆け付けてくれた時は、あんなに頼もしかった背中。

普通の女の背中じゃねえか…。

足、細くてキレイだ。




「伶士、今日学校無いけど部活?」

「あ…あ、うん。昼までだけど」

「わかった。私…とりあえず寝るわ」



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