俺のボディガードは陰陽師。


「お昼前に、菩提さんがお見えになったのですよ」



俺の後ろを通り過ぎる忠晴が、ボソッと呟く。



「…菩提さん?」

「経過報告だそうです。そして、それを置いていきました」

そう言って、指を差したのは、その内職段ボール。

へぇ…。



そして、忠晴の話だと。

ヤツは相当怒られていたらしい。





『…何?その格好?』



まず最初に。

寝起きの姿を怒られたらしい。

ボサボサの頭にすっぴん。

下着のような部屋着姿。



『…ここ、自分んちじゃないんだよ?わかってる?そんな下着同然の姿、失礼だと思わないの?ノーブラで歩かれたら逆に困るでしょうが。誰も見たくないよ、そんな姿。身だしなみは人間の最低限のマナーだ』

『………』

『…綾小路先生呼んでくるよ』

『ダメー!』


そして、着替えてこい!と怒られる。



だろうな。

そりゃ怒られるわ。

綾小路先生、通いじゃなくお呼び出来るんですか。

っていうか、誰。


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