俺のボディガードは陰陽師。

…まさか、このペンチャンを誰かと一緒に見ることになるとは思わなかった。

いつも一人で、しんみりと見ていたのに。

まさか、このペンチャンを笑い合いながら見る日が来るなんて。



そして、30分延々とペンギンしか映らない番組が、俺に惜しまれながらも終わる。

終わってしまった…。

また来週。



すると、肩にこてっと何かが倒れてきてぶつかった。



(…ん?)



あ…。



その何かは。

鈴代なずなの頭だった。



そして、その本人はすやすやと寝ている。

俺の肩に頭を預けて。



おいおい…。



さすが、ペンチャンの魔力。

やはり寝落ちさせてしまった。



…ではなく。



俺に寄りかかったまま寝てしまった。

これはどうしたらいいんだろう。



でも…頭が添えられた肩が、温かい。

この、人の温度…温もりが。

温かくて、なんか気持ちいい。



顔を覗き込んでみるが、起きる様子どころか、随分と安らかにすやすやと寝てるじゃねえか。

よく寝られるな。



寝顔が…無防備で。

いつものギラギラしたギャルオーラが消え失せている。



(………)



可愛い…とか、思っちゃった。


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