俺のボディガードは陰陽師。

(………)



この状況…。



二人並んで寄り添って、ソファーに座って。

肩なんてくっつけちゃって。

和気あいあいとテレビなんか見ちゃって。



それは、まるで。

カップルのおうちデート…。



肩までの距離がこんなに近いだけで。

こんなにも、温かいとは…。



熱くも冷たくもなく、温かい。

ほんわりとしたぬるま湯に浸かっているような心地好さ。



今一度、その相手をチラッと見る。

ヤツは未だに爆睡中。



…しかし、おまえだけどな。

俺のデート相手、おまえ?

掴み所のない、ギャルなおまえ?

寝顔、可愛いけど。

あり得ない。

絶対あり得ない…。



でも…。



《…そんな華やかなパーティーよりも、家でそんな彼氏としっぽりおでん食ってテレビ見ている方が全然マシ》



ここに、おでんか…。

あぁ…。

それ、なんか…いいな。



最高だわ。



温もりだらけのまったり空間。

そんな心地好い空間の妄想に浸ってしまい、照れ臭くなってしまう。

何を考えてんだろう。俺は。


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