俺のボディガードは陰陽師。

過去を紐解いて今に準う

★★★










試合が終わり、乗ってきたバスに再び乗り込み、グラウンドから撤収。

その時には、もうすでに忠晴となずなの姿はなかった。



学校に戻り、少し練習とミーティングをして解散。

すでに昼過ぎて、腹が減りまくった俺達。

そこで、颯太が俺達に提案する。



「これから牛丼行かねー?」



ぎ、牛丼!



「い、行く!行く行く!」

「伶士、やる気充分だな?そんなに腹減った?」



いつにも増して興奮してしまった。

久々に牛丼。

思わず喜んじゃったよ。



…と、いうもの。



この高校に来てから、俺的に目新しい物ばかりお目にかかる機会が増える。

主に、食べ物。

学校帰りに友達と食べる、マクド、ケンチキ、ラーメン、牛丼、立ち食いそばにうどんなどなど。



話には聞いてはいたが。

実に…食べたことないものばかり。

そして、どれも美味い!



牛丼なんて、家の食事でも出てきたことがない。

入学したての頃、颯太に食べに連れてってもらって、美味すぎて、食べたことない初めての味に興奮してしまった。

そして、忠晴におねだりして、家でも牛丼を作ってもらう。



お金持ちゆえの、カルチャーショック。


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