俺のボディガードは陰陽師。


ドラッグが入っているラーメンって、何なんだ。



勢いあまって陣内にLINEする。

『濱岡屋知ってる?』って。

陣内からは『逆に知らないの?』と返信がきた。



『今度一緒に行こー』と懇願すると、『おー行こーぜ』と、快くOKしてくれたが。

最後に『最初は脂で嘔吐と下痢に注意しろ』と言われた。



脂で嘔吐と下痢?

本当にドラッグ?

もしくはウイルス?

…じゃなくて、何だよ。焼き肉食べて下痢する中年のおっさんじゃあるまいし。



でも、濱岡屋ラーメン楽しみ…。

やった!

思わず顔が弛んでしまい、寝転がっているベッドの枕に顔をバフッと埋める。



「伶士、まだ寝ないの?」



ベッドの下から声が聞こえる。



そろっと下を覗き込むと、昨日同様なずながあのミノムシ寝袋に入っている。

両腕出して、仰向けでスマホをいじっていた。



「誰とLINEしてたの。女?」

「違う。陣内。濱岡屋連れてってもらうんだ。…あ、忠晴には言うなよ」

「わかったわかった。高血圧になっても知らねえぞ?」

「ならねーよ」



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