俺のボディガードは陰陽師。
パーティーには行かない方がいい。
レディクラ入りも、やめた方がいい。
…行かないでくれ。
自分の思いを、はっきりと薫に伝える。
だが、薫としては、そこが気にくわなかったようだ。
『…え?何で?言っている意味わからないよ?』
『だから。VIPやレディクラはヤバい連中だ。関わらない方がいい。』
『だって、伶士のお兄さんもVIPにいたでしょ?伶士だって、高等部に入ったら…』
『俺はあんなものに入る気はない』
『…どうして?だってレディクラは女子の頂点で、誰からも評価されるのよ?伶士だって、彼女がレディクラだと鼻が高いでしょ?』
『薫がそんなものに入ってようが何だろうが俺にとっては薫は薫だ。レディクラなんて、VIP連中の単なる喜び組だよ!』
『違う!…私がレディクラに入りたいって、前から知ってるでしょ?彼氏なのに何で応援してくれないの?』
『俺は薫が大切なんだ。だから、そんなものには入れないし、行かせない!』
『大切?意味わからない!…応援してくれないなら、もういい!』