俺のボディガードは陰陽師。

それは、どういう…?



この話を整理すると。

親父の元愛人・鹿畑倫子さんは。

死を待つ苦しみの中、親父への想いを抱えるあまり、生き霊となった。



…ここまでは、昨日の菩提さんの説明通りだ。



生き霊になった鹿畑倫子さんに、この男性は力を貸した。

親父に会いに行けるように、と。

しかし、親父はガードが固い?という理由で、会いに…行けなかったのか?

で、息子である俺を襲う…。



だが、その俺を襲った理由は。



この男性は『単に面白いから』と言う。



そして、そうなるように、この男性自身が仕向けたこと。



《堕ちた女の姿、面白かったよ…?》



ただ、自分が楽しむだけにやっていた、ってことなのか…?

それは、自分が楽しむためだけに、鹿畑倫子さんの苦しい想いを弄んだカタチに…!




(狂ってる…)




…彼女、鹿畑倫子さんの想いに触れたことがあるからか。

彼女の切なく壊れそうな想いは…とても、痛かった。

会いたくて、一緒に居たくて。

行かないで欲しくて…。



そんな彼女の想いを、この人は…!


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