俺のボディガードは陰陽師。
「…まさか、死んだ兄貴と同じ…」
「その詳細まではわかりません。ヤツと同じただの『夢渡り』なのか、社長のお亡くなりになったお兄様と同じ『夢見』なのか、そこまではまだ…」
「ああぁぁ…なんだそりゃ…」
煙混じりの深いため息が、再び吐き出される。
「どちらにしろ、リグ・ヴェーダは伶士くんを狙ってくるかと思われます」
「………」
「…ですので、この件はこれで終わりですが、引き続きなずなには伶士くんの警護を陰ながらさせて頂きたいと」
「それはこっちからも頼むわ…」
「ありがとうございます。ヤツは必ず接触してくると思われますので…」
これで終わりかと思えば。
実は、終わりではなく…始まりだったりする。