俺のボディガードは陰陽師。
「いざ、突入ぅーっ!…しゃちょおぉぉぉっ!!」
ドアノブを捻り、乱暴にドアを蹴って中に飛び込んでいる。
「出合え出合え!…年貢の納め時だコンチクショー!」
叫び散らしながら、バズーカを構えて突入していった。
もはや、勢いだけで設定がごちゃごちゃだ。
こいつ…!
辺りを気にしながら、後を追うようにフラフラと中へ入る。
中にはやはり、この部屋の主がいた。
「…やはり来たか、なずなぁっ!だからそれはやめろと言ってるだろが!」
親父…!
コーヒー片手にパソコンしてる。
テレワーク中ではなさそうだ。
イラッとした顔を見せ、コーヒーを置いて席を立つ。
ずかずかとこっちにやってきた…!
俺は自分の親なので、反射的に「やばっ…」と、思ってしまい一瞬怯んでしまうが。
この女は怯まない。
「しゃちょー!年貢の納め時だぞ!覚悟しろ!」
「えぇい!騒ぐな!…その物騒なものは何だ!降ろせ!」
え?親父、意外とビックリしてない。
バズーカの存在にも。
「降ろさないぜ!お命頂戴つかまつる!」
「…こらっ!いったい何の用だ!それ、早朝バズーカだろ!」