俺のボディガードは陰陽師。
「何の用かと言いますとー?」
「…あ、こら!」
そう言いながら、素早く親父の背後に入り込み、そのバズーカの先を背中の真ん中に突き付ける。
「…は?!な、何だ!」
「しゃちょー黙って!目的は、他ならぬ何物でもなし!質問に答えよ!」
「は、はぁっ?!」
は…質問?
何だそれ?
要塞襲撃するとは言ってたけど。
何のために、何で親父を襲撃するのか。
その詳細は聞かされてない。
ただのおふざけかと思ってた。
なのに、質問?
聞いてないぞ?そこまでは。
「っつーか、質問あんなら普通に答えてやる!何も武器突き付けて自白させる風で無くともよいだろう!」
親父は、背中にバズーカを突き付けられながらもなずなに怒鳴る怒鳴る。
まるで人質風には見えない。
…しかし。
このなずなのおふざけ襲撃。
まさかの意図があったとは、夢にも思わず。
「…では、しゃちょー。…伶士からの質問に答えよ!」
「は…」
待て。
待て待て待て。
今、何つった?
俺からの…質問?
え?
なずなが質問したいんじゃないの?
何で俺?