俺のボディガードは陰陽師。

兄貴と比べて、俺の出来が悪いから?

俺が頼りなくて、家の恥になることをやらかさないように、見張っているのか?

俺…期待されてないのか?

この家の…お荷物なんですか。



(………)



聞きたいことは、たくさんある。

でも、何から聞いていいかわからないし…本当にその通りの事を言われて傷付くのが恐い。



その結果。



「べ…別にない…」



ぶつかることを諦めた。



「あ…そうか…」



親父はきょとんとしながらも、意味ありげな視線を送ってくる。

気まずくて目を逸らしてしまった。



親父とはちゃんと話しておかなければと思うけど。

それは今じゃねぇ…。

こんな頭パンパン状態じゃ無理…。




「しゃちょー!伶士が、何で俺の話を聞かず、いいから俺の言うとおりにしろとか、黙って言うことを聞けとか、自分の言いなりにしたがったり、やることにいちいち口出してきて、何でそんなに過保護にするんだ!って言ってたぞぉーっ!」



はっ…。




「そんで、『俺が出来の悪い息子だから親父に過保護にされ過ぎている』とか『俺は期待されていない』だとか『兄貴と比べられている』とか、言ってるぜー!どうすんだこりゃ!」




全部言っちゃった!

チクられた!



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