俺のボディガードは陰陽師。
出来が悪いから、過保護。
は、間違いないらしい。
誘拐未遂に合いすぎて…バカ?
危なっかしい。
だから、過保護。
しかし、先程から『可愛すぎる』の連発って…。
え?俺、親父にとっては可愛すぎるとか、そんな存在なの?
俺が想像していた『過保護』の意味からちょっと逸れてる気がする。
親バカ…の方なのか?!
親父からツラッと可愛すぎる可愛すぎる連発されんのって。
純粋にキモい…!
ざわざわしてきた。
そんでもって、ガクッとくる。
そんな中、なずなが俺達の様子を黙ってじーっと見ている。
「親子結構会話弾んでるな?何となく低レベルな口論だけど」
「けしかけたのは、おまえだ!」
親父と声がハモってしまった。
しかし、なずなはいひひ…とやんちゃに笑っている。
「まあ、これでしゃちょーもボロボロッとボロが出て、伶士ラブを公言してしまったワケだし?」
「…やかましいわ!」
「では!…伶士をここに寄せ付けなかった理由を御披露目致しましょうか!」
寄せ付けなかった理由…?