俺のボディガードは陰陽師。
…それから間もなく忠晴が戻ってきて。
三人で地元のお寿司屋へ行き、昼食を取る。
この後、なずなは依頼…ではなく、綾小路先生のところに行かなくてはならないというので、札幌のとある住宅街まで送っていった。
綾小路先生?だから、何をしてる人?
なずなの何の先生なんだ?
「今日はありがとねー。寿司までご馳走になっちゃって」
「いや、それはこっちのセリフだ。用事あんのに遠くまで付き合わせて」
「いえいえ」
なずなは、そう言って車から降りる。
「じゃ、伶士。明日学校で。忠晴さんもありがとー」
「なずなさんもお元気で」
「なずなも。また明日な」
「じゃねー!」
発進した俺達の車に、なずなはいつまでも手を振り続けていた。
明日学校で。
また明日な。
それが、俺達の未来を繋ぐ、言葉。
終わりではなく、始まり。
どうなるかは…俺達次第だ。
その翌週の土曜。
本当に何年ぶりかに、瞳真くんとおじさんが家に泊まりにくることになった。
瞳真くんのお父さん、柊斗さんは、製薬会社に勤務。
エリアマネージャーとなり激務だったけど、その地方勤務が終了して、落ち着いたらしく。
俺達の北海道大会の決勝を親父と一緒に見に来ていた。
そこからの本日の久々の家呑みらしい。