俺のボディガードは陰陽師。
あの音宮のおじさんと関係があるんだろうか。
…だなんて、そんなことはいいか。
それから、寝る前にトイレに済ませて、部屋に戻ろうとした時。
下のリビングが少し騒がしいのに気付いた。
今、夜の11時だぞ。
気になって少し覗いてみる。
すると、そこには久々に顔を見た家族がいた。
顔を出すと、存在に気付かれる。
「…おっ、伶士。起きてたの?久しぶりだな?」
「…兄貴」
ソファーにどっかりとだらしなく座って、陽気にこっちに手を振っている。
顔が赤らんでいる。また呑んできたのか。
そこへ、忠晴がやってくる。
「頼智さま、お食事はどうなさいますか」
「ん?いらないー。食べてきたー」
「お茶でも入れましょうか?」
「あ、お願いー!」
「承知しました」
気分が良いのか、ヘラヘラと笑ってソファーに深く座り直していた。
「メシ、食ってきたの」
何気無く尋ねてみると、兄貴は「そうそう!」とテンション高めに返してくる。